職人紹介

田山 貴紘
タヤマスタジオ代表。職人歴9年。
1983年生まれ、岩手県盛岡市出身。
東日本大震災を機に東京からUターン。2013年南部鉄器職人として田山和康に師事、同年タヤマスタジオ(株)を設立。2017年丁寧を育む鉄瓶ブランド「kanakeno」をリリースし、国内外への南部鉄瓶の販売、南部鉄瓶のアップデートに取り組む。同ブランドでは市民と学ぶ講座「てつびんの学校」、新しい鉄瓶ショールーム「engawa」、持続可能な若手職人育成の仕組み「あかいりんごプロジェクト」などを実施。

熊谷 俊
伝統工芸士。職人歴16年。
1971年生まれ、岩手県盛岡市出身。
歯科技工士の職歴の後、南部鉄器の世界にクラフトを取り入れ、モダンな鉄器で知られる釜定工房にて南部鉄器職人となり10年勤務。タヤマスタジオへ移籍後 2021年に伝統工芸士の資格を取得。
伝統的な南部鉄瓶の手法である焼型鋳造の他、生型鋳造、技工士の使う蝋型鋳造など、多彩な鋳造経験を持つ。

吉田 修
職人歴16年。
1975年生まれ、岩手県盛岡市出身。
3年間南部茅葺き職人として従事したのち、照又、盛岡手づくり村に構える薫山工房に入房。
伝統的な鋳鉄溶解法である甑炉での鉄溶解を250回以上手がける。

長坂 海翔
職人歴5年。
1999年生まれ、神奈川県出身。
岩手県の高校卒業後、ものづくりの道を志し、2018年4月タヤマスタジオ入社。あかいりんごの鉄瓶をメインに制作。

田山 和康
田山鐵瓶工房代表。
伝統工芸士。南部鉄器伝統工芸士会会長。職人歴57年。
1950年生まれ、岩手県西根町(現八幡平市)出身。
1966年15歳で盛岡藩召抱え釜師鈴木盛久工房へ弟子入り。13代鈴木盛久(南部鉄器職人唯一の無形文化財記録保存者)に直接師事し、薫陶を受けた。 若くして全ての技術・技法を身につけ、その優れた技術により1994年には業界最年少の42歳で伝統工芸士に認定される。
退職後、2011年に田山鐵瓶工房を開設。以降、息子である後継者、従事職人への技術指導や、伝統工芸士試験の試験官、他の若手職人に門戸を開き、技術指導を積極的に実施している。
2018年卓越した技能者(現代の名工)を受賞。2019年には岩手県より天皇陛下即位を祝う献上品鉄瓶の制作を賜る。